2017年7月22日1 分
お振袖の染め直しをさせて頂きました。
3枚目の写真のように、シミ汚れが多数あったので、
模様以外の部分を脱色し、特殊漂白で汚れを取り去った後、
模様部分をマスキングし、鮮やかな青を染め直しました。
「40年前のものとは思えないぐらい、
きれいになっている、未来の孫娘のために良いものができた。」
と、お客様からも喜んでいただけました。
着物は3代持つとよく言われますが、
未来はわからないこともあり、
本当のところどうなのだろうと思うこともあります。
しかし、実際に染め直しなどをさせていただくと、
それが事実であることを実感します。
元に戻せることを前提として作られている
着物の合理性、世代を超えて甦る絹素材のしなやかな強さを
改めて感じたお仕事でした。