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染帯のお染め替え


全通※の染帯(名古屋帯※)のお染め替えをさせて頂きました。 葡萄(ぶどう)の葉に使われている赤の彩度が強すぎて締められないので、 抑えた色にしてほしいとのご要望でした。

帯をほどいて洗い張り※をした上で、 糊で柄の周囲を防染※して彩色。 痛んでいた帯芯※も取り替え、お仕立て直しました。

最近、染め替えのご依頼を頂く機会が増えました。 思い入れのある品物を大切にしたいというのは、 自分達で作ったものでなくても嬉しい気持ちになります。



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※染め替え(染め直し)

染め替えとは、感覚が合わなくなった着物や帯を、別の色に染め替え、 新しく甦らせること。 全体の色を変える、柄の部分だけ変えるなど要望に合わせて様々。

※全通(ぜんつう)

総柄・通し柄とも呼ばれ、最初から最後まで帯全体に柄があるもののこと。 着用後に隠れてしまう部分を削った 6割程度に柄があるものは 「六通(ろくつう)」と呼ばれる。

※名古屋帯(なごやおび)

大正時代に生まれた帯の種類の一つ。 合理性と結びやすさから現在に至るまで女帯の主流を占めている様式。 1918年(大正7)の不況の中、衣服の簡略化を目的として、 名古屋の女学校の教師が考案した。 元々は普段着用であったが、近年は結び方も工夫され、 外出用、訪問着用として袋帯(ふくろおび)に次ぐ格のものとされている。

※洗い張り(あらいはり)

着物を一度反物(たんもの)の状態に戻して洗浄する、 着物特有のクリーニング方法のこと。 着物や帯は、洋服と異なり縫製をほどいて繋ぎ直すと、 反物(たんもの)と呼ばれる元の一枚布に戻る。 こうすることにより、普段は洗えない生地の隅々まで洗うことができる。

※防染(ぼうせん)

布に糊などを付着させ、染液が周囲に滲み出さないようにすること。

※帯芯(おびしん)

帯芯とは帯を仕立てる際に中に挟み入れる生地のこと。 絹、綿、化繊などの種類があるが綿芯を使うのが一般的。


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