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しな布の夏草履のお誂え

  • 池内友禅
  • 2016年9月28日
  • 読了時間: 1分

先日お誂えさせて頂いたしな布※の夏草履です。 夏草履をお探しになっていたお客様と、しな布の生地が手に入ったタイミングが上手く重なり制作させて頂きました。 花緒はしな布の風合いに合わせ、薄浅葱色※のぼかしで涼しげにおつくりしました。





※しな布(しなふ) しな布とは、科(しな)の木の皮から取り出した繊維で糸をつくり織る織物のこと。山形県と新潟県の県境に位置する関川集落で受け継がれる伝統工芸品。 しな布の歴史は1200年以上とも言われ、沖縄の芭蕉布、静岡の葛布とともに「日本三大古代布」の一つとして知られている。 丈夫さと水に強い特性から長く日常的に用いられてきたが、化学繊維の流通により生産は激減、現在はしな布の素朴さを活かした工芸品に姿を変えて受け継がれている。 しな布ができるまでには21の工程、約1年を要するため生産数もごく限られている。

※浅葱色(あさぎいろ)

浅葱色とは、薄い藍色のこと。浅葱とは薄いねぎの葉に因 ちなんだ色で、平安時代にはその名が見られる古くからの伝統色。


 
 
 

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