お振袖の染め直しをさせて頂きました。 3枚目の写真のように、シミ汚れが多数あったので、 模様以外の部分を脱色し、特殊漂白で汚れを取り去った後、 模様部分をマスキングし、鮮やかな青を染め直しました。
「40年前のものとは思えないぐらい、 きれいになっている、未来の孫娘のために良いものができた。」 と、お客様からも喜んでいただけました。
着物は3代持つとよく言われますが、 未来はわからないこともあり、 本当のところどうなのだろうと思うこともあります。
しかし、実際に染め直しなどをさせていただくと、 それが事実であることを実感します。
元に戻せることを前提として作られている 着物の合理性、世代を超えて甦る絹素材のしなやかな強さを 改めて感じたお仕事でした。